パートナー

プロジェクト・チーム

ttadda-project-launch-cutout

Kvernelandとクボタ – ペーター・ファン・デル・フルフト(Peter van der Vlugt)

ハイテク圃場散布機と肥料散布機はニュー・フェネップにあるのKvernelandグループの作物ケア能力センターで開発製造されています。 Kverneland Group ニュー・フェネップは据え付け式、牽引式、自動前進式など幅広い種類のフィールド散布機や振り子式散布機およびディスク式散布機の開発製造のための能力センターです。作物ケア製品は、品質と顧客の使い勝手の良さに重点を置いて開発されています。

2019年5月10日にクボタは、同社のビジネス分野での新しいベンチャー事業とサービスの創出を目的としたイノベーションセンターを日本とヨーロッパに設立することを発表しました。7月1日より欧州イノベーションセンター(ICE)は、オランダを拠点として活動を開始します。

ICEはKHE(クボタ欧州本部)の一部門として組織されます。ICEはニュー・フェネップにあるヨーロッパ本部に隣接する施設を借り、大学やスタートアップ企業と連携するため、近々ワーヘニンゲン大学(WUR)に支所を設ける予定です。ペーター・ファン・デル・フルフト氏(Peter van der Vlugt)がICEのゼネラルマネージャー兼最高技術責任者を務めます。同氏は以前、Kverneland Mechatronicsで一般的な技術トレンドの特定とフォローアップおよびスマート農業プログラム管理責任者を務めていました。そのほかに、国際標準、農産業研究会、特許と国際研究・助成金プロジェクトにも携わっています。また、国際農業電子財団(AEF)の会長を務めています。同氏は2019年末までスマート農業プログラムのリーダーを務めました。

ICEの最優先事項は、既存の製品と市場に付加価値を与える新しいコンセプトを開発するための有益なイノベーションプロセスを創造することです。これは、技術的可能性、市場の顧客ニーズの研究および内部知識の効果的なインプットにより実現できます。

東京のオランダ大使館 – デニーズ・ルッツ(Denise Lutz)、オランダの農業・自然・食品品質省 – フレデリック・フォッセナー(Freek Vossenaar)

デニーズ・ルッツ氏は2021年夏から東京のオランダ王国大使館の農務参事官を務めています。彼女の担当エリアは日本で、農産物貿易および技術と知識の交換を促進することを目指しています。フレデリック・フォッセナー氏は、農業・自然・食品品質省の特使で、以前はオランダの農業を代表して東京の大使館に駐在していました。日本はオランダにとって重要なパートナーです。食料品の価格が高いことと品質への高い関心が日本市場の魅力です。しかしながら、日本の農業は農業従事者の高齢化、小規模農業、環境への負担などの問題に直面しています。日本は世界第三の経済大国です。しかし、農業セクターはこれに追いついていません。農家は小規模で農業従事者の平均年齢は68歳を超えています。食品の多くが輸入されているのが現状です。安倍政権はこれを改善し、長期的には食品を輸出したいと考えています。農業セクターの本格的な移行の準備が進められており、小規模のコメ栽培から知識に重点を置いた高生産農業・園芸が生まれようとしています。オランダの技術的農業ビジネスが大きく貢献できるチャンスです。日本でオランダは食品生産分野で世界的な革新的パイオニアと評価されています。2016年にオランダの農業・自然・食品品質省と日本の農林水産省との農業に関する対話が始まりました。このプロジェクトにおいてオランダ大使館はオランダのパートナーと日本市場をつなげる中心的役割を果たします。私たちの使命は、農業・自然・食品品質省の掲げる農業分野における国際方針目標を円滑にし、同省の国際化活動に貢献することです。この官民協力における役割は、農業、自然、食品品質の分野での科学的協力と知識転移を促進、サポートすることにあります。さらに、オランダと日本の両政府間の協力の維持、拡大、円滑化もこれに含まれます。

FME – モレイン・デ・ハーン(Maureen de Haan)

FMEはテクノロジー産業雇用者団体です。その2,200のメンバーは鉄鋼、電子、電子エンジニアリング、プラスチック・セクターで活動するテクノ・スターター、貿易会社、中小企業、大企業または多国籍企業です。メンバー企業の従業員数は220,000にのぼります。FMEメンバーの合計売上高は910億ユーロで、そのうち輸出からの売り上げは490億ユーロとなっています。FMEメンバーでオランダの輸出金額の6分の1を占めていますす。45の貿易協会もFMEと連携しています。このプロジェクトにおけるパートナーFMEの焦点はWP5を通じたリンクと成果の普及にあります。この役目を実行するためFMEはGMV(農業食品機械製造会社のコミュニティー)のネットワークも利用します。両社はこのプロジェクト・プランで「FMEおよびGMV」と称され、「FME共同体」という法的団体 としてコンソーシアム合意書で署名しています。

NTTグループ – Takuya Murayama

本社は東京にあり、50以上の国・地域で事業を行っています。当グループは、コンサルティングやシステム開発をはじめITのアウトソーシングまでの一流プロフェッショナルサービスを提供するため、長期的コミットメントに重きを置き、グローバルな広がりとローカルな親近感を組み合わせています。1967年より、NTTグループはITインフラの構築と進歩に従事してきました。日本電信電話公社の一部として出発し、その品質第一の理念を受け継ぎ、社会的利益に貢献しています。1995年から公開会社となり、これまでになかったITソリューションをイノベーションにより提供し、世界中の人々の暮らし、コミュニティー、社会の質の向上に貢献しています。NTTグループは、 新型センサー、フュージョン方法、データ構築ソリューションにおいて、飛躍的かつ拡張性のある成長の可能性を共に模索し、企業、新規ビジネスモデルや新サービスへの新しい能力を共同開発できるパートナーを探しています。

Solynta – ミシェル・デ・フリース(Michiel de Vries)

Solyntaは世界でも有数の農業研究施設のあるオランダのワーヘニンゲンを拠点とする品種改良・バイオ技術会社です。馬鈴薯をハイブリッド品種に作り変える新しい品種改良技術を開発応用しています。優等な特徴と性能を持つ馬鈴薯のハイブリッド品種を従来の品種改良では実現できない速さで生み出しています。さらに、ハイブリッド馬鈴薯が実生繁殖を可能することにより、製品開発の時短化が実現し、馬鈴薯産業にロジスティック面と植物検疫面で計り知れない有利性を与えています。この官民協力に関して、Solyntaは、土中で馬鈴薯の特徴を査定する標準的な非破壊的方法に関心があります。全く新しい表現型検査の開発はSolyntaのコアビジネスではありませんが、このような技術の利用に大変関心があります。同社の幅広い品種改良プログラムは、ヨーロッパ内外での圃場試験と、非常に高精度な表現型検査などの多くの活動から成っており、当初予定されていたよりも多くのデータの収集と分析が可能です。

IMEC / OnePlanet – マルセル・ゼフェンベルゲン(Marcel Zevenbergen)、ヤン・ウィレム・デ・ウィット(Jan Willem de Wit)

OnePlanetリサーチ・センターは、ヘルダーランド州に支援される、ナノテクノロジー研究所IMEC、ワーヘニンゲン大学、ラドバウド大学医療センターで構成される共同体です。このセンターでは、健康、環境、サステナビリティ、気候の分野における大きな社会的課題に対してソリューションを提供するオープンな環境でビジネスコミュニティーと協力しながらデジタルイノベーションの開発が行われています。中等職業教育機関および高等職業教育機関と密接にコラボレーションを行っています。 OnePlanetはフードバレーを食品と健康のシリコンバレーに育てるという願いをかなえます。OnePlanetの研究者が専念する分野の一つに、食品の供給をより持続可能にすることがあります。これは、植物と環境要因をモニタリングするハイテクシステムを開発するなどで実現可能です。そのための低価格で拡張性のあるセンサーテクノロジーが開発されます。これにより、農業、畜産、食品加工、生活環境(土壌、空気、水)での大規模な測定が可能となります。このようなセンサーテクノロジーは、ロボティクスやスマートシステムに応用可能です。

IMEC オランダ共同体

IMECオランダ共同体(IMEC-NL)では、20カ国以上の国籍から約125人が従事し、小型の統合無線センサーシステムの開発を目的として、無線センサーシステムの分野での研究が行われています。研究は、「コネクテッド・ヘルスソリューション(CHS)」と「インターネット・オブ・シングス(IoT)」の2つのメインテーマに分けられます。これらの研究は、無線通信、センサーテクノロジー、エネルギー効率のよい電子工学、医療診断における長年の経験に基づいて行われます。IMEC-NLは何年も、特に消費者向けにライフスタイルと健康に応用できる無線センサーシステムテクノロジーを開発しています。IMEC-NLは大学でのより基礎的な研究と企業での製品開発の橋掛けの役目をします。IMEC-NLはテクノロジーを製品開発のため企業に移行できるようなレベル(TRL> 6)まで高めます。そのために、プログラム内の企業と密に連携してオープンイノベーションの理念に基づき、相互的に活動します。IMEC-NLは欧州プロジェクトにおいて豊富な経験があり、現在17の欧州プロジェクトに参加しています。その例として、マルチセンサー・プラットフォームプロジェクト(MSP、屋内外の気候測定用のマルチセンサー・プラットフォームの研究)、次世代ボディーモニタリング(Nexgen、絆創膏型のpHと塩分の化学センサーの開発)、建物とその住人の安全性を高めるセンサーテクノロジー(SafeSens、揮発性有機化合物のセンサーの開発)や温室での気候や栄養物のフローを測定するIoTシステムの開発を目的としたGrow!などがあります。本プロジェクトにおいて注力するのは、センサーの研究、試験、評価とプランニング、普及、報告です。

ワーヘニンゲン植物研究所 – リック・ファン・デ・ゼッデ(Rick vd Zedde)、コルネ・ケンペナー(Corné Kempenaar)、クン・ファン・ボヘイメン(Koen van Boheemen)ベルナルド・マエストリニ(Bernardo Maestrini)

ワーヘニンゲン大学(WUR)は精密農業、植物表現型検査、機械学習技術において幅広い経験があります。WURの専門性は、新しいセンサーの設計と開発能力、これらをセンサーフュージョンと組み合わせ、最先端のデータ構築方法を模索し、様々な使用事例で活用することに大いに貢献します。WURは研究活動のコーディネーションを行い、多数の研究者からなるチームがいろいろな使用事例における技術の実践にかかわっています。注力する点は、既存インフラおよびデータベースシステムを統合することと、ノウハウをこの官民協力パートナーによる他の進行中のプロジェクトとリンクさせることです。具体的には、WURの農業食品分野には、センサーの選択、栽培ノウハウ、ロボティクス用アルゴリズム開発、コンピュータビジョン、データ分析のエキスパートがいます。メソッドとテクニックを駆使し、WURはこれらの新しいテクノロジーの性能と信頼性を検証報告する実現可能性試験を設定することができます。